2004.08.21 フォーレなかかわね

何気なくジパツーの付録「全国道の駅ガイド」を見ていた。
静岡県にある道の駅「フォーレなかかわね」はお茶が自慢で、それが有料で飲めるとのこと。行きたいなあ。
しかし静岡よりさらに先だし、かといって東名高速を使いまくりで時間を稼ぐのもは勿体無いので日帰りでは苦しいかと考え込んでいた。

地図を良く見てみると井川雨畑林道なる道が山梨県の早川町と静岡を結んでいる。
調べてみると確証は得られないがほぼ舗装されている見込み。
よしこのプランで行こう。「林道」の響きは手強いイメージがあるので妻には「山を越える」とだけ伝えて発進することにした。

4:00 起床。
前日仕事が遅かったため2時間しか寝ていない。
さすがに行くべきか悩みつつ外へ出る。
ここ数日の30℃オーバーが嘘のようなさわやかさがそこにあった。しかも晴れ。
ここで腹がきまり出発の準備にかかる。

5:30 稲城出発。
高速の渋滞はまだのようなので、国立府中IC−相模湖IC間は高速を使い国道20号−国道139号と行くことにする。
国立府中ICに向かう途中、多摩川を渡る是政橋の上で抱き合ってキスをするカップルを発見。
我々には爽やかな早朝だけど彼らには楽しい夜の続きなんだなあ、同じ時間を違う感覚で共有する不思議を感じた。
さて、高速に乗って走り出してみると「爽やか」を少し超えて「もしかして寒い?」になっている気配。
標高2,000mを超える予定なのでちょっと不安。

相模湖ICを降りて富士吉田に向かう。
前回と異なり国道20号のペースも安定していて結構快適に進むことができた。

7:00 西桂町のロイヤルホストで朝食とする。

ちょっと寒いのでポタージュ。でも夏仕様なのかぬるかった。
食後にテイクアウトピザを進められた。オリンピック期間中お得なようだがバイクのため断念。

8:00 結構のんびりしてしまったが再出発。
何だか西のほうに雲が多のが気になるが、富士吉田からさらに国道139号を進み本栖湖へ向かう。
富士吉田−本栖湖間は交通量も多くあまり楽しい走りはできない。
どうせなら東富士周遊道路とかいう半端なものでは無く富士山周回道路を作ってくれると便利でいいのになあ。

9:00 本栖湖到着。
残念ながら富士山は雲の中。軽く写真を撮って先に進む。

ここからは国道300号を行く。
本栖湖からトンネルをくぐると突然周りが山並みとなり、富士山の広々とした風景からの変化が激しく驚いた。
結構いい感じの道だ。曇りっぽいのが残念。また今度この辺を中心に来てみよう。
国道52号にぶつかったところから今度は県道37号を進む。

10:30 いよいよ雨畑湖を抜けて林道へ
不思議な感じだったのが雨畑湖の側の集落。場所柄にしては人口が多いようで、硯を売っている店が結構ある。
凄く気になったので後で調べると日本最高の硯の産地とのこと。納得。

さあここからが正念場。
入り口ゲートに通行止めの記載があるが間一髪昨日までで通行止めが解除されている。
狭くて、曲がりくねって、石ころが結構あり、穴も開いているがとりあえずアスファルト。
30km/h〜40km/hでいけば大丈夫そうだ。1時間ちょっとで抜けられるかな。

かなり進んでから郵便局の軽1BOXとすれ違う。
こんなところまでご苦労様です。
え、この先にまだ民家があるってこと?県境を越えてくることもないだろうし・・・・
疑問全快のまま更に先に進むと、ありました。しかし電線がどこにもありません。
かなりの驚きでした。

何にせよこの辺までは余裕あり。結局晴れず景色がイマイチでつまらないのを除けばまあまあか。
妻も楽しそうではないがとりあえず付いて来る。
30分以上走ってしかしとうとう恐れていることものが出現。ダートです。

事前の調査で登り区間に最大7km程ダートがある筈。
ここまで来るところでもそうだったが現在も舗装工事中のため情報よりは短い筈。
見たところさほど手強いダートでも無さそうなので覚悟を決めて進むことにする。

ダート−アスファルト−ダート・・・・・・と繰り返しダートがやって来ていつまで経ってもダートが終わらない。
そして目の前には越えて行かなければならない峠。
諦めて引き返そうにも振り返れば下りのダート。帰って危ない。
妻がコケタラどうしよう。パンクしたらどうしよう。かなり悪い想像ばかりで辛くなっていく。

かなりテンションが下がって来た時にCB400SFが向こうからやってきた。
ただすれ違っただけだがかなりの勇気をもらえた。降りてこられたなら絶対に登れる。
ありがとうCBの人。

12:00をかなり過ぎて峠に到着。林道の看板を前に記念撮影。

手強かった。
オフロードをやる人には物足らないんだろうとは思うが我々には手強かった。
ここからはアスファルトなので事故らないように確実に下る。

どこまで下るんだろうと思った辺りで建物と電線が見えた。
あと一息。
こうなると少し余裕が出てきて改めて林道を考えて見る。
いい点が2つあることに気付いた。

@運転がうまくなる。
 バイクのバランスを取る能力が磨かれていくので結局アスファルトでもコーナリング中のコントロール能力が高まる。
Aすれ違うバイク乗りとの連帯感が高まる。
 心細さの裏返しかバイクが来ると凄く嬉しいものだ。

13:00 おお、人里だ。林道脱出だ。
トイレを発見して休憩。
やっと写真を撮るゆとりが出てきた。↓疲れきった妻の図。

静岡県側はそこそこ晴れている。今一歩ってとこかな。

「てしゃまんく」というのが何だかさっぱり分からなかったがインターネットで探すとどうやら民話の登場人物らしい。
ただ話しの内容などは分からなかった。
インターネットにもあまり情報が無いこともあるんだなあ。
上の写真は野菜の直売所でモロヘイヤとなすが美味しそうだったので購入。実際美味しかった。

近くに湧水があったのでちょっと行ってみる。


手触りが非常に柔らかく思わず顔を洗ってしまった。
味もGOOD。お勧め。

少し進んで井川湖の側でお昼にする。


私は山女ざる、妻がおろしざる。

好きな10割蕎麦では無かったが、時期的に収穫目前で古い粉だと考えると出来が良かった。
新蕎麦の季節に来てみたい。
山女のから揚げも香ばしくて美味しい。塩焼きが食べたい・・・

井川湖からは接阻峡−寸又峡を抜けて行く。
しかし接阻峡という程の景色に会うこともなく通り過ぎてしまった。
何かつまらないところだなあと思いつつ通り過ぎる。
後で調べたらどうやら肝心の警告を迂回するバイパスを通ってしまっていたらしい。残念。

15:00 フォーレなかかわね到着。
やっと本日の目的地に着くことができた。



こじんまりとはしているが芝生が心地よさそうでいい所だ。

早速お茶(300円)を頼むことに。
と思ったらラッキーなことに今日は静岡県民の日でお茶が無料とのこと。
座敷の通され飲み方の説明を受けながらお茶をいただく。
曰く、
@いいお茶ほど低い温度で入れる。(この時は50℃くらい)
A1杯当りは少しずつ入れて1杯ごとの味の変化を楽しむ。
B急須は振らない。
C1杯目は最後の雫一滴までしっかり注ぐ。
驚いたことに1杯目のお茶にとろみがある。しかも爽やかで美味しい。
家のお茶の入れ方も変えようと心に誓う。

お茶を飲んだ後庭にある水琴窟の音を聞く。癒される。




売店でお茶羊羹などを購入して帰路に着く。
そろそろ山道はお腹一杯ということになり、国道362号を使って静岡へ出て東名を使うことにした。

18:00 静岡到着。
銀行を探しながらその辺を見回していたら「創業50周年記念 こだわりの伝統最中」なる幟が目に入った。
迷わずお店の駐車場に飛び込む。
「田子の月」というお店でそういえばそんな名前の土産物があったような記憶がある。
田子の月には目もくれず、最中他いくつかのお菓子を購入した。
煎餅は並だったが和菓子系はどれもGOO!!
静岡にまた楽しみが増えたのだった。
さて、高速に乗ろう。

19:00 駒門PA到着。
秦野中井−横浜町田間が25km程渋滞しているようなのでちょっと様子を見て御殿場で下りるか決めることにする。
普段ならためらわずに御殿場から道志に向かうのだが、今日は道志のコーナーすらもうご馳走様といった感じ。
なので様子見。

30分程すると渋滞が短くなる気配が見えてきたので、途中で夕食にしつつ東名を進むことにした。

20:00 鮎沢PA到着。
ここのラーメンは結構好きなので、ラーメンを中心に夕食にする。
食事が終わってみると渋滞が厚木−横浜町田間になっていたので中井PAまで進むことにした。
しかし、進み始めて間もなく事故渋滞の情報が表示される。中井PAのちょっと先のようだ。

21:00 中井PA
渋滞が始まったところで辛うじて中井PAに滑り込んだ。
目の前の道路は一歩も動かない状況となっている。
そうこう言っているうちに駐車場も一杯となり、出て行こうとする車も身動きができない状態となった。
こうなると慌てても仕方ないのでベンチで一眠りするべく体制を取る。

23:00 クラクションの音で目が覚める。
相変わらず駐車場は一杯。諦め半分で渋滞情報を見るとどうやら丁度クリアになったばかりの状況らしい。
前後して駐車場から出て行く車も活発になっていっている。
さて、帰ろうか。

1:00 横浜青葉ICからは一般道を来て無事帰宅。最後の事故渋滞で今日は疲れた。
フォーレなかかわねで買った岩魚の干物を使って骨酒をしたら寝ようっと。

今回の走行距離 479km